マーティンと阿澄佳奈

 アニメTV、いつもは10分足らずで再生を終えてしまうのに今回は阿澄佳奈が出てたのでわりとがっつり観た。『ペルソナ3』の舞台は阿澄さん31歳のビジュアルがバッチリ嵌まってて違和感がまったくないのがすごいよな。あと肩丸出しのアスミスエロい。というかアスミスは顔がエロいし言ってしまえば存在そのものがエロいので卑怯です。なんなんだろうな、あの物体。2回再生したわ。

 

 仕事が忙しすぎて忘れかけてたがそういや俺今なんか本読んでたよな……と机の上見回してみたら『SFマガジン700【海外編】』が置いてあってこれ読んでる途中だったの思い出した。

 読み終えたのは3編。

 アーサー・C・クラーク「遭難者」は太陽生まれの生命体が故郷を追われ虚空を漂流し地球に辿り着きまったく違う環境の中で死にゆくまでの物語。人類はレーダーで未知のなにかを発見するものの、最後まで視認することも異星生命体として認識することもできないという寸止め感がなんともクラークらしい。この余韻よ。

 ロバート・シェクリイ「危険の報酬」は殺人を合法的にショービジネスに仕立て上げる未来のテレビ番組と、それを視聴する一般大衆を皮肉たっぷりに描き出した好編。シェクリイはたぶんごくごく近い未来に向けて警鐘を鳴らしたと思うのだけど、56年後の現代でもその鐘は延々と鳴り続けているのでやっぱりテレビってクソだわ。

 ジョージ・R・R・マーティン「夜明けとともに霧は沈み」は舞台設定の素晴らしさもありますが、なんといっても語り口が良い。そういや俺にとってマーティンって語り口の作家だった、ということを今さっき思い出した(なぜこうも忘れるのか)。存在しないかもしれないものをはっきり存在しないと証明することにより、ひょっとしたら存在するかもしれないという浪漫が消失してしまう悲しみ。これも余韻を残す作品ですが、最後の一文は三点リーダがないほうが好みです。

オキシタケヒコと佐倉綾音

 『夏色の想像力』、後半の10編を読み終えてようやく読了。

 前半の12編と比較するとやけに気合の入った作品が多かったように思いますが、とりわけオキシタケヒコ「イージー・エスケープ」は恒星間移民船にワープゲートに人格書き換えに新人類と旧人類の対立にと、30年くらい前の正統派宇宙SF的ガジェットがいっぱいで非常に僕好み。いいよな、これ。ハヤカワ文庫SF『70年代SF傑作選(上)』とかに収録されてても全然おかしくなさそう(そんなもんないけど)。あと量子コンピュータ時代の夜明けを描いた藤井大洋「常夏の夜」もいっそ脳天気と言っていい結末に、ベタベタだけど痛快な最後の一文にSF作家的な矜持を感じるのでこれもまた僕好みでした。

 飛浩隆「星窓 remixed version」、瀬名秀明「キャラメル」はともに貫禄の出来栄え。前者は星々と姉への憧れをいっしょくたにして描いた姉萌えSFってことでいいんですかね? え、違う? 後者は人型ロボットと鳥型ロボットの心の交流というか、両者の心の芽生えを描いたケンイチくんシリーズの1編。瀬名秀明は『八月の博物館』以降こーゆー仕掛けを好んで用いていて、読むたびに戸惑いをおぼえる。正直さっぱりわからんこともあるのだが、作者がやりたいことをやってるってことはわかるのでまあそれでいいんじゃないかと。読者がすべてを理解する必要なんてない。

 なんとなく『四月は君の嘘』のPV見てたら佐倉綾音の映像が見たくなったけどまだ佐倉綾音の単独BDは出ていないので仕方なくDJCDの特典DVDを観返している。あやねるの部屋という設定で始まり服も部屋着という設定なのでハーフパンツから覗く素足が大変エロいのにそのパートはすぐに終わってしまうのがいつ観ても悲しい。浴衣でうなぎ食ってるだけでエロいという稀有な声優ですが、後半の猫カフェパートはそんなにエロくないので正直いらない。村川梨衣とはいいコンビなのでとっとと『のんのんびより』の二期始めてイベントやってその模様をBDに収めてもらいたいものです。

Ayane*LDK DJCD Vol.1 豪華盤(DVD付)

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海羽超史郎と久野美咲

 茅野愛衣目当てでニコ生見たら久野美咲も出ててラッキー。買い物カゴ持ってるとこクソ可愛かったけどこの娘、相変わらず俯いたり共演者のほう見てばっかりで全然カメラ見ませんね。いつまでもこのままでいてほしい。あと茅野愛衣瀬戸麻沙美はいつも一緒なのでそろそろキスのひとつくらいしてくれてもいいのではないかと思う。いいよ、瀬戸ちゃんなら許す。ちなみに茅野愛衣久野美咲瀬戸麻沙美がこのアニメに出ていた記憶はない。

 

 海羽超史郎の新作は『シュタゲ』のノベライズ以来……だと思っていたのに去年の秋に富士見ファンタジア文庫から『プログレス・イヴ』とかいうのが出てた。なにそれ知らないよ? 調べたら原作はカードゲームって書いてあるのにタイトルでググっても肝心の原作が一切ヒットしない謎。いったいどんなゲームなんだ……。Kindle版あるのであとで読むけど1巻打ち切りなんですかね、これ。

 オリジナル新作としては『ラスト・ビジョン』以来13年ぶりで『ラスト・ビジョン』はひたすら読みにくかった記憶があったけど去年か一昨年くらいに読み返したときはそんなに読みにくいってほどでもなく『シュタゲ』のノベライズのおかげで身体が海羽超史郎文体に慣れたのかと思いきやそれは単なる思い違いで今回もやっぱり読みにくかった。でも文体どうこうより構成の問題ですね、これは。

 なぜか競馬っぽく描写される演算バトルを最後まで視覚的に捉えることができず、グレッグ・イーガン『ルミナス』好きとしては超悔しい。物語としては最初に与えられた謎を寄り道せず一直線に追い続けるので、シンプルでわかりやすいんだけど風呂敷の広げ方が足りない気がしないでもない。それが最終解だとは思わなかった。その先があるつもりで読んでた。

 世界の情報は有限ではあるがそこに未来の情報も含めれば無限となり、海羽超史郎自身と海羽超史郎作品がその情報の一部である以上、理論的には海羽超史郎の作品を無限に読むことができる。現時点では海羽超史郎自身が有限の存在であるという部分がネックになっているので、とっとと海羽超史郎をソフトウェア化して少しでも無限に近づける努力をしたほうがいい。

コンコルドと伊藤かな恵

 超絶虚弱体質のくせにカシオペアSから中1週で菊花賞とかいうキチガイローテを歩みながらも早め先頭の強気な競馬で3着に踏ん張る姿を見てどう考えてもダンスインザダークより強いしダンスインザダークより長距離向きだしダンスインザダークよりもカッコイイと確信したのにそれが最後のレースとなってしまい結局その真の強さを見せつけぬまま引退してしまったというのが18年前から一貫して変わらぬ俺のフサイチコンコルドへの評価であり『G1ジョッキー』とか『ウイポ』で能力エディットするときもダンスインザダークフサイチコンコルドの距離適性を逆にした挙句フサイチコンコルドの能力をダンスインザダークよりもだいぶ上にする程度にはフサイチコンコルドのことが大好きだったのだが今一度冷静にフサイチコンコルドダンスインザダークの産駒の傾向や成績を見比べてみるとやはり世間の評価のほうが正しかったのではないかという気がしないでもない。

 だがしかしそれはフサイチコンコルドの早すぎる死のショックから来る一時の気の迷いに違いなく極めて深く静かに落ち着いて考えてみるとやはりフサイチコンコルドが一番強くてカッコイイので1996クラシック世代最強馬はフサイチコンコルドだと断言せざるを得ない。

 

 伊藤かな恵の新しいシングルが届いてた。コンセプトシングル5枚全部買った人へのキャンペーン企画の詳細は5枚目で発表って書いてあるので、伊藤かな恵主演連続ドラマを全部収録したスペシャルDVDのプレゼントはキャンペーン企画ではないのか。となるとライブかなあ。ライブだといいなあ。ライブじゃなきゃやだなあ。

 シングルのジャケット、次は青と思わせておいて白と予想。発売は11月なのでクリスマスソングかもしれない、そんな時期。

マイザーズドリーム

マイザーズドリーム

 

酉島伝法と田村ゆかり

 引き続き『夏色の想像力』を読んでいる。

 今日読んだ中ではやはりうんこ型寄生生物による侵略SF、酉島伝法「金星の蟲」が出色の出来栄え。単なる便秘小説かと思いきや、身近すぎてすごく怖いうんこサスペンス・ホラーだった。途中まではどう読んでも便秘小説なのにいつの間にやらうんこにより世界が変容、というか世界が書き換えられていく。終盤のギアチェンジが見事。

 高山羽根子の4編、「一九八五年のチャムチャム」、「不和ふろつきゐず」、「宇宙の果てまで届いた初めての道具」、「ウリミ系男子とロイコガール」はどれも短くて雰囲気を味わうのみ。忍澤勉「筑波の聖ゲオルギウス」は凧揚げSFとしての希少感が。堀晃「再生」は私小説的な趣きの医療SFですが、これはつまり内宇宙的なアレなんですかね。

 

 とうとう田村ゆかりの最新ライブBDに辿り着いたが考えてみれば1年ちょっとの間にライブBDが4枚も出てるわけで、そりゃ消化も追いつかなくなるわな。なんでこんなことになっているんだろう。10年ほど前のことを思うと隔世の感がある。

 今回のはBD3枚組でライブ2公演を収録。総収録時間は8時間を越え社会人殺しもいいところなので、さすがに休みも利用して3日に分けて観た。毎回「fancy baby doll」やるのでさすがにもういいじゃんって思うんだけど、何年も前から思っていたことなので今さらではある。

 どちらの公演もダブルアンコールがすばらしく、いや武道館のほうは俺が「Fortune of Love」好きすぎるだけっていう気がしないでもないのだけれど、横浜アリーナ公演の「チェルシーガール」は感動的と言ってもいいのではないかと。予定外のダブルアンコールだったみたいで、機材の調整をしている間の田村さんの素のトークがたまらん。あとほんとにやっていいのか不安な感じになってる田村さんの表情がエロい。

 それにしても「Honny Moon」はやっぱりいい曲だなあ。いや元々いい曲なんだけど最近の「Honny Moon」はアレンジが良いのです。Aメロのリズムがツボすぎる。あと「Cherry kiss」のドラムとベースだけで繋ぐところも好きー。

 最近ぜんぜん観に行ってないけど相変わらずプロフェッショナルなライブだな、って思いました。