ロビンスンと阿澄佳奈

 僕は純水サーフライダーなので2B PENCILS、というか阿澄佳奈『初めて恋をした記憶』の歌詞に出てくる「心にまだ残る純水」や「再び動き出す純水」って綺麗なフレーズだなあと以前からしきりに感心していたのだが今日電車の中で唐突に「あれ? ひょっとしてこれ純粋なんじゃね?」ってことに思い至り歌詞を調べてみたらやはり純粋だった ので俺もう純水サーフライダーやめる。なんだよ「心にまだ残る純水」はともかく「再び動き出す純水」って意味わかんねえよ。ていうかどっちもわかんねえ よ。

 日々のルーチンワークとして阿澄佳奈のおっぱい画像をずっと探していても第3回声優アワードの画像以外さっぱり出てこないけどこのルーチンワークはやめられない。

 キム・スタンリー・ロビンスンの新作長編『2312』が出るらしい。らしいというか、もうすでにAmazonに登録されてて今月発売だ。

 ロビンスンの長編はオレンジカウンティ三部作も火星三部作も三部作の2作目で邦訳が止まってしまいついぞ3作目が出ることはなかったので、てっきりもう日本語に訳されることがなくなってしまった作家なのだと思い込んでいただけに今回のニュースはびっくりである。

 とはいえ『パステル都市』の1作だけで訳書の刊行が止まっていたM・ジョン・ハリスンもジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞受賞作『ライト』で実に27年ぶりの復活を果たすなんてこともあったから、話題作や傑作を書けばちゃんと訳してくれるんだね。

 そうなると俺が今一番新作を読みたい作家はジョン・ヴァーリイなんだが、邦訳されていない長編はたぶんおもしろくない、あんまり出来がよろしくないのだと察することができ、栄枯盛衰、世は無情である。

 この際『Demon』もRed Thunder三部作も諦めるから八世界シリーズの未訳長編、『The Golden Globe』だけでもなんとかしてくれませんかねえ。なりませんか、そうですか。

2312〈上〉 (太陽系動乱) (創元SF文庫)

2312〈上〉 (太陽系動乱) (創元SF文庫)

 
2312〈下〉 (太陽系動乱) (創元SF文庫)

2312〈下〉 (太陽系動乱) (創元SF文庫)